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りっぱな部員になる方法。2)マジカルミステリーツアーへようこそ/午前三時五分2008.10.31 Friday
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スーパーダッシュ文庫ってこの作品と「ベン・トー」くらいしか持ってません。
一応新刊の情報が出る時にあらすじとか読んだりしてチェックしたりしてるんですけど、なかなか買おうと思う作品がないんですよねー。
【あらすじ】
怪奇現象を否定しまくるミステリー研究部という、よく分らない部活に所属してしまった久瀬守は今日も学校の七不思議を調査していた。
そんな折、守はしゃべる銀鳩を連れた2年生・高品由布に声を掛けられる。
彼女はたったひとりの奇術研究部で、廃部を逃れる為に守をスカウトしたいという。
いまの部活を辞めるわけにもいかない守は由布をミス研の部室に連れて行くのだが、部長・玉露園と奇術研の間には因縁浅からぬ関係があり、それがとんでもない方向に流れを引き寄せる――!
七不思議?人体消失!?
学園ラブコメ・ミステリー味、第二弾!!
(背表紙あらすじより引用)
【感想】
1巻を読んだ時にも思ったんですが、やはり体にするするするーと入っていく、とても消化の良いリゾット的な作品です。
そして味付けも濃くなく薄くなく、ほどよい風味がただよっておりまして実によろしい。
学園ものとしてもミステリーものとしてもラブコメものとしても、どれもほどよい感じに描かれていて変にくせがなく読みやすいです。
怪奇現象を否定しまくる…と言ってる割には部員が不思議な力を使えたりしますが、
そういうちょこっとファンタジーも悪くありません。
まぁ、怪奇現象を否定してるのってぶっちゃけちゃうと玉露園先輩だけだったりしますしね。
そして1巻と同様に怪奇現象の被害にあう玉露園先輩哀れ。
ストーリーの終盤には怪奇現象そのものと対峙することになりますが、
そこは案外あっさりと解決するのね、とちょこっとだけ思いました。
1巻と違って、「不思議ミステリー」的なちゃんとした解決の仕方があるわけじゃなくて、
謎を残しつつもなんとか解決、という形だったので、そこがちょっと物足りなかったのかなぁ。
とはいえ、ちょこっとファンタジーも織り交ぜてある作品ですから、
しっかり「解決!」ってなっちゃうとミステリー色が強くなって
この作品の「ほどよい」感じを損なっちゃうかもしれませんね。
リゾット的な作品であるのはもちろん良いことなのですが、
ただ登場人物のキャラクター色がちょっと薄味のような気はします。
玉露園先輩はおいておくとして、
自称幽霊の華さんやシスターのリアさんはまだ個性的と言えば個性的なんですが、
小春ちゃんとか千川先輩とかはちょっと薄味すぎるかな?
たびたび言ってる「ほどよい」感じがキャラクター色に至っては
マイナス面になってるかも。
それとも先日読んだ「さくらファミリア!」の登場人物のキャラ色が濃すぎて、
薄く感じてしまうだけなんでしょうか…うーん。
なんにしても、良作であることに変わりはありません。
なんといっても読みやすいし。
ミステリーってちょっとねって思ってる方もこの作品だったら親しみやすいんじゃないかなぁと思います。
私もミステリーって苦手ですけど、この作品は大丈夫だもんなぁ。
感想が若干短くなりましたが、(十分長いですか?)
要するによくまとまっているので打つ杭がないということです。
ところで2巻の発売以降3巻の発売スケジュールを見かけないのですが、
続きますよね、続きますよね?
だって終盤に思わせぶりな会話の謎が残ったままだもの。
ぜひぜひ続刊を!(集英社の方に向って念を送りたい)
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さくらファミリア!/杉井光2008.10.27 Monday
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大ファンの杉井光さんの作品、ということで2巻発売お祝いに1巻解禁!(どこかおかしい)
【あらすじ】
高校一年の冬、父がとんでもない額の借金を残して失踪。
天涯孤独がけっぷちの身となったぼくのもとに、いきなり押しかけてきたのは――
神の子を名乗る双子の聖少女、エリとレマ。さらには大天使ガブリエル、おまけに幼女化した魔王まで?どいつもこいつも借金を抱えていて、しかも全部ぼくのせいだという。
聞けばぼくは前世で、とんでもないことをしていたらしい。
やがて迫る謎の借金取りの魔手に、ぼくらはにわか家族として無理矢理結束し、立ち向かうことになる……
二千年の時を超え、総額三億円超にふくれあがった負債との、神魔入り乱れた無駄に壮絶な戦いが今はじまる!
杉井光が踏み込んではいけない新境地を切り開いてしまった、ドタバタ借金ラブコメディ開幕!!
(一迅社WEBより引用)
【感想】
「神様のメモ帳」で、ずどーんと心に爆弾を落とされて以来大ファンの杉井光さん。
その後「火目の巫女」も「さよならピアノソナタ」もちゃーんと読みました、大好きです。
「死図目のイタカ」は巻数がそろってからまとめて読む予定。
そんな杉井さんがラブコメ、ということでワタクシちょっとドキドキ。
というのも、私あからさまなラブコメは耐性がないのでちょっと苦手なんです。
さぁ、読むぞ!とページをめくる。めくる。めくる…。
なんというラブコメ!(血の涙で前が見えない)
これがあの「火目の巫女」であんなに絶望的な世界を描いた杉井さんの作品!?
「神様のメモ帳」でうつ展開を容赦なく突きつけてきた杉井さんの!?
「さよならピアノソナタ」でヒロインに過酷な運命を(キリがないので強制終了)
しかし、耐えなければいけません。
耐えて読み終えれば、きっと心に杉井色の虹ができてワタクシの心は晴れやかになるはず!
くっ、イラストレーターのゆでそばさんもなんというラブコメイラスト…(ラブコメ的に)いい仕事してます。
むしろゆでそばさんのラブコメイラストが杉井色のラブコメに拍車をかけてます。
(そしてそれがそでコメントでしっかり記載されてるし)
えー、キリスト教をベースにしたラブコメです。
なぜ「今」この作品を読んでしまったのか…。
私の地元が今キリスト教関連のイベントをやってまして、ワタクシ仕事で嫌というほどキリスト教の資料をながめて嫌気がさしてるんです。
なにこの運命!
しかもそれが大ファンの杉井さんの作品って何という嫌がらせ!
…話がそれました、戻ります。
「火目の巫女」や「神様のメモ帳」を読んで、じゃあこの作品もって方は要注意!
部分部分に杉井さんらしさは見られますが、新境地って編集部があらすじに書くぐらいですから、本当に新境地です。
というかこういう作品も書かれるんですね、と遠い目。
相変わらず登場人物のキャラクターは非常に魅力的なんですけどね。
ベースになっているキリスト教関連ですが、
こちらはわかりやすく噛み砕いて設定を組んであるのでそこまで問題ありません。
むしろ聖書関連の設定がお好きな方はこちらも好みなんじゃないかと。
私は(様々な理由から)聖書が大っ嫌いですが、
この作品の設定はそこまで嫌いじゃありませんでした。
エヴァンゲリオンで聖書云々をモチーフにしてあるようなもんだ。(アバウトですね)
ものっすごいギャルゲい色をしてます。
それでラブコメラブコメしてます。
でもストーリーはきちんと「物語」してるんです、そこが(いい意味で)悔しい。
気づかないうちに、この作品のドタバタした「家族」をいいなぁと思うようになったり、
何もできない祐太のことを頑張れって応援してしまったり。
読んでいるうちに物語の中にぐぐっと踏み込んでしまうのはやはり杉井さんの作品らしいです。
ギャグ的な面でも最初はあまりのラブコメっぷりにあんぐりしてしまい笑うのを忘れていましたが、
この世界観に慣れるとクスリと笑ってしまう部分もたくさんあります。
物語としての安定感は新境地なのに抜群なので、
要するにいかにこれまでの杉井色のイメージを頭の中で塗り替えられるかだと思います。
ラブコメ大好き!という方はきっとお腹いっぱいになると思います。
金髪銀髪双子・巨乳天使・幼女魔王がお好きな方もどうぞどうぞ。
先にも書きましたが、ストーリーは問題ない面白さです。
私もこれを読んで少しはラブコメ耐性がついた…かしら?
案外ラブコメ初チャレンジ作品としていいのかもしれません。
2巻はどんな感じなのかしら…。
本当にラブコメ耐性がないもので、続けて読むのは勘弁だなぁ。
ラブコメにも細かいジャンルがあるような気がします。
有川浩さんが書かれるようなラブコメは全然平気だし大好きなんですけどねぇ。
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迷走×プラネット/神尾アルミ2008.10.24 Friday
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たまには発売してすぐのタイトルをすぐ手にするのもいいかと思いまして。
本当は休日1日で読み終えるはずが3日もかかってしまった…遅読!
【あらすじ】
「わたしの名前はルカルタ・ラカルタ。迎えが来るまで暇つぶしさせてくれ」
転校生は…異星人!?
地球調査団として日本に派遣された女団長ルカルタは、留学生のフリをして高校へ潜入。
「キミは俺が必ず守る」と一方的に愛を捧げる部下のノモロをひきつれ、初めての学校生活を満喫&大暴走!
しかしそこに忍び寄る黒い影…地球の未来はどうなるのか!?
破天荒な宇宙人が巻き起こす地球救出ハイテンション・コメディ登場★
(一迅社WEBより引用)
【感想】
この作品を一言でまとめると
「まったりSF、ちょこっとだけラブとアクションもあるよ!」という感じでしょうか。
宇宙人とか地球調査団とか言ってますが、
基本はルカルタが好き勝手やって地球ライフを満喫してる話です。
「ハイテンション・コメディ」と言いつつ田植えとかやってますからね。
「まったりSF」というキャッチコピーを強くお勧めする。
中盤まではルカルタと部下であるノモロが地球での生活を満喫するさましか描かれません。
まぁ、ちょこっと伏線みたいなのはあるんだけどかする程度です。
ですので、よく言えばまったりと。
悪く言えば平坦な調子でお話が進んでいきますので、
それをのんびり楽しめるか、退屈ととるかは読み手の好みで違ってくると思います。
私はそれほど苦痛ではありませんでしたが、集中力がないので
読んでは閉じ、読んでは閉じ、を繰り返していました。
中盤までに地球人である中村や沙耶子、七森やあずみとの出会いが描かれますが、
ここで一つ盛り上げておくとお話に起伏ができてもっと面白くなったんではないかと。
ことあずみに関しましてはそれが顕著です。
怒りっぽくてクラスでもちょっとういている存在のあずみと体育会系で突っ走る系のルカルタ。
この二人を出会わせといてあんなにあっさり仲良くなるのはどうかと。
ここでもう一捻りあれば…うーん、もったいない。
一方的に愛を撒き散らしているノモロの変態っぷりは嫌いじゃないですよ、私。
でもルカルタがノモロに対して「dislike」か、たまに「like」な感情しか抱かないものだから
「love」に発展しなくてワタクシはちょっと寂しかったり。
もしくは周りにもぜーんぜん気づかれないくらい自然にナチュラルな愛の関係ができあがってるってことでしょうか?
どっちにしても(もし続刊があるなら)この辺りも今後期待したいです。
終盤に描かれるアクションシーンなんかもそうなんですけど、
全体的に「もう一押しあれば!」という印象が強いです。
ルカルタの過去の話にしても、ちょっと中途半端に描きすぎな気が…。
これからもっと詳しく明らかになっていく・・・というには説明しすぎてる気がするし、
かといってルカルタの中に根付いている深い感情と結びついている…というには説明が軽すぎる。
ノモロがどうしてルカルタを大好きなのかも語られていませんし、
これは続刊確実だからあえて書かなかったのかしら?
細かいところまであげるとキリがないのでやめますが、続刊でもう一押しして欲しいエピソードがあちこちに散らばっています。
続刊を希望ー。
ちなみにワタクシはこの「まったりSF」な感じは嫌いじゃないので、
このままの雰囲気を残しつつ、各所頑張ってほしい感じです。
特にルカルタとノモロの「love」的な部分をお願いしますお願いします。
可愛そうな少女漫画脳でごめんね!
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ひな×じん 鎖の少女と罪悪感の天秤/紙吹みつ葉2008.10.21 Tuesday
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最近、脳内のお花畑が満開だったのでいい(?)鎮静剤になりました。
それでも少女漫画アンテナはピピピと働いてるんですがね。
【あらすじ】
ネットカフェに寝泊りする少女山野井雛菊は、懐中時計に宿った人格(?)ジンとともに絶賛放浪生活中。
その目的は、ジンを成長させる《部品》を人の欲求から回収することだが、大切な人からも部品を抜き出してしまうジンのせいで、うかうか人と親しくもできない。
そんな生活に疲れた雛菊は、チャット友達と少しだけ会うことを決心する。
それが彼女を悩ます「鎖の使者」に繋がるとも知らずに――。
人の心の重さに思い悩むハートウォーミングファンタジー。
(ファミ通文庫 FB Onlineより引用)
【感想】
あらすじによると本作は「ハートウォーミングファンタジー」だそうです。
「ハートウォーミング」の使い方を間違ってますよ編集部。
あらすじのように物語を簡略化すると面白そうな雰囲気がただようので、
テーマとしては面白いものなんだと思います。
で、それを実際に物語として描いてみる…となると
ここは作家さんの力量になるんだろうな、やっぱり。
正直な感想は可もなく不可もなく…というか部分部分「おっ」と思うような面白さがあったりするんですが、
それが持続しないというか…ちょっともったいないですね。
設定や世界観を序盤に一気に説明されます。
その後もちょこちょこ設定の説明が挟まれるんですが、
部分部分の説明の繋がりがいまいちつかみにくかったり。
なんとなくの概要はわかるんですけれども、ちょっと読みにくい構造になってます。
私のように要領の悪い読み方しかできない人間には優しくないですね。
まぁ、大まかにわかれば問題なく読める作品ではありますが。
主人公である雛菊が人と距離を置かなければいけない状況にある、という設定は
うまーく使えば切なさ満開で胸がキュンキュンしそうですよね。
特に郁人との関係とか。
その辺りは今後どのように展開していくのかちょっと楽しみではあります。
主にワタクシの少女漫画脳のお花畑的な意味で。
読んでいてなんとなーく思い出したのが「クダンの話をしましょうか」でした。
雛菊とクダンの立ち位置が何となく似てるなぁと。
ただ、「ひな×じん」が雛菊目線でお話が進んでいくのに対して、
「クダンの〜」はクダンと関わった登場人物目線でお話が進んでいくので、
印象は若干異なるんですけれども。
というかこれ、「ジン」ぶっ壊せばハッピーエンドじゃね?
…とか思ってしまったのは秘密です。
今回は感想短めー。
続刊では話がのってきて感想をバリバリ書ける作品になることを期待しつつ。
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藤堂家はカミガカリ2/高遠豹介2008.10.17 Friday
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実に1ヶ月以上ぶりの電撃文庫。
ライトノベルのレーベルでは代名詞的なレーベルなのに…。
なんかこう、原点に帰って来たという感じがします。
【あらすじ】
藤堂家で平穏に暮らし始めた神一郎と美琴の前に怪しい男が現れた。
この男の外見は――アフロ頭にサングラス、そしてダンスが得意という変なヤツ。
しかもこの男が持つイルフィニの能力も変わったもので……。
今回、それを使ってとんでもない事になってしまうのは……藤堂家の春菜!?
そんな藤堂家の騒動をよそに、ハテシナからは新たな刺客の2人組――ナンパ男とツンツン幼女も現れ、そこに吸血鬼のおバカ娘も加わりドタバタ騒ぎが始まっていく。
そして――!?
第14回電撃小説大賞<銀賞>受賞者が贈る脱力系ほんわかストーリー第2弾。
(そであらすじより引用)
【感想】
通いのライトノベルの感想ブログさんなどで「3巻では春菜と神一郎がいちゃこらしてる」というご感想をお見かけしましたので、
脳内がいつでも少女漫画色に染まれるワタクシとしては、「ほうほう、それは読み進めねば」とこうして2巻を手に取った次第であります。
結論。
2巻の時点で少女漫画色の彩度がMAXになりました。
え、ちょっと待って。3巻でいちゃこらじゃなかったの!?
2巻のこの時点をいちゃこらと言わないの!?
3巻はそんなにいちゃこらしてるの!?
…落ち着きましょう。
この作品を読む前に読んだ「スクランブル・ウィザード」でもモザイクもののにやけ顔がとまりませんでしたが、
まさか2作品続けてにやにやがとまらない症状に悩まされるとは思いませんでした。
ワタクシはツンデレ男子も大好きでありますが、
神一郎のような主夫男子も大好物であります!
というか神一郎いい男すぎる!
それに加えて春菜が可愛くって仕方がない。
「車椅子に……だっこして……乗せてください」(P58より)
ぃぃいいですともおぉぉぉおおぉーー!!
…はぁ、はぁ。落ち着きましょう。
2巻は、こんな感じです。(結論)
感想終わっちゃった。
…いやいや、よくないよくない。
つ、続けます。(冷静になれないらしい)
一方で、美琴と周慈もよい感じですね。
ちょっと残念なことに、神一郎と春菜のラブラブっぷりの陰にかくれてあまり目立たない感じですが、ワタクシ密かに美琴と周慈の今後に期待しております。
美琴が落ち込んでいる時に慰める為の言葉じゃなく、自分の中にある正直な気持ちを美琴に言った周慈はすごい成長ですね。
だけど本当は神一郎に少なからず嫉妬していて、そういうところが青春って感じでいいなぁと思います。
男の子だもんね、そういう思いってあるよね。
とまぁ、すっかりよい関係の出来上がっている藤堂家と同時進行で、ハテシナからの刺客がやってきたりしてシリアスな面もしっかり描かれているのがこの作品の良いところ。
でもシリアスだけど合間合間に入ってくるコミカルな面も絶妙で、
非常にリズムの良い作品ですよね。
だから読んでいてとても楽しい。
読んでいて楽しい作品と出会えると嬉しい気持ちになります。
登場人物もとても魅力的。
ちょっとしか登場しない吸血鬼勢力とかもいいですよねー。
刺客として送られてきたナンパ男ゲンジやアオイのやりとりもすごく好きです。
特にゲンジとアオイは終盤の展開にはぐっとくるものがありました。
こういう関係を築けたら素敵だろうなぁ。
1巻の時は「面白かったなー」ともちろん満足感があった作品でしたが、
2巻を読んで一層好きになりました。
私このシリーズ大好きです。
好きな作品ってたくさん手元においておきたいと思いませんか?(怪しい雲行き)
えぇ、そうなんです。
ワタクシ、2巻を読んでいる最中に「藤堂家の乱」が脳内で起こりまして、
1巻〜3巻…つまり既刊全部ですね、それの初版をもう1冊ずつ買ってしまいました、えへ☆
痛い?
何を言う、ワタクシが痛い人間だなんて既に知れたことじゃないか!
むしろ私のこの痛さは私のオタク人生の誇りと受け取ってくれてもかまわな(強制終了)
えー、ごほんごほん。
2巻の終わりにも引っかかる含みがありましたし、本編にも興味深い動きが。
すぐさま3巻に手を出したいところですが、
3巻は「お楽しみ」なのです。
だから「ラノベの杜」さんとかで4巻の出版がいつごろになるか確定したら、
4巻を楽しみに3巻を読む、みたいな形をとりたいと思います。
続きが楽しみだなー。
…脳内のお花畑のお陰でひどく痛い感想になりました。
いやいや、お見苦しいところ失礼しました。
次回からはちょっと落ち着いて感想を…書けたらいいなぁ。
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スクランブル・ウィザード/すえばしけん2008.10.14 Tuesday
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…にや〜…はっ!いかんいかん、しゃきっとせねば。(きりっ)
…にや〜…にやにやにやにや、うふふふうふふふうふ(強制終了)
【あらすじ】
魔法を使える人間“魔法士”が国家財産として保護されている世界。
魔法士のエリート機関「内閣府特別対策局」に所属する椎葉十郎は、とある事情で魔法士育成学校へ教官として派遣されるが、そこで出会った少女・雛咲月子の扱いに四苦八苦する。
そんな中、反魔法主義を掲げるテロ組織が学校を襲撃!
十郎は生徒たちを守り切ることができるか!?
(背表紙あらすじより引用)
【感想】
年の差カップル最高!
筆者のすえばしさんとお酒が飲みたい。
お酒を飲みながら年の差カップルについて延々語り合いたい!
ワタクシ、「差」カップルは大好物であります!
身長差、体格差、年齢差…げへへ。
まず、あとがきですえばしさんがおっしゃっているとおり、
この作品は「年の差カップルを書こう」というところから出発している作品です。
素晴らしいですね!(満面の笑みで)
そんなわけで、20代の十郎と10代の月子の二人の恋の行方に、
ワタクシはそれはもうにやにやにやにや顔面の筋肉がゆるんで
モザイクものの顔になってしまいました、どうしてくれるんですかっ!
と、年の差カップルについて語りだすともれなく私のモザイクものの顔がついてきます。
…ちゃんと感想も書きますよ?
世界観や設定はシンプルです。
単純といえば単純だけど変に小難しくなく、かといって軽すぎもしないので私にはちょうど良かったです。
むしろシンプルな設定が十郎と月子の恋の行方を変に邪魔することもなかったので、
世界観や設定と登場人物の心理描写がちょうど良いバランスでした。
なにより読みやすかったです、うん。
個人的には十郎と月子の心理描写でにやにやするだけで満足するんですけれども、
メイン二人以外の登場人物にもちゃんとエピソードがあって、
大事にキャラクターを作っているなぁと好印象。
駿介なんか序盤腹が立って仕方ない奴だったんですけど、
よくよく考えると十郎と月子が親しくなるきっかけは駿介が作ったんだよなぁ。
「こいつムカつく!」と思う登場人物に
ちゃんと存在の意味を持たせてあるところもよかったと思います。
中盤から終盤にかけてはテロリスト云々な展開になりますが、
ことテロリストに関しては、一人が暴走していただけでそう脅威ではなかったような気が若干しましたけれども。
その一名が重要なことを知っているというのも都合が良すぎると言えばそうですね。
でもまぁ、十郎の抱える過去にもちゃんと見せ場を与えておかないと、
物語としては消化不良になっちゃうもんな。
1つの物語として作り上げるためには仕方ないのかもしれません。
とはいえ。
もう断言しちゃうけど、これは十郎と月子の恋の行方を描いたストーリーだよね!
年の差カップルの話だよね!
ワタクシ、読み終わって感想を書いている今、脳内のお花畑に蝶が舞い
点描が飛び交い少女漫画な妄想が咲き乱れています、うふふふ。
そういうわけで、まともな感想なんて書けません!
これから妄想するんだから邪魔しないで下さいと置手紙を残して、
脳内旅行に出掛けてこようと思います。
11月発売の2巻も楽しみだー。
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ラノベ部/平坂読2008.10.10 Friday
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本当は昨日読み終わっていたんですけど、眠かったので本日書き書き。
【あらすじ】
物部文香はごくごく普通の高校一年生。
高校に入学して一週間、今まで通りさして特徴のないごくごく普通の毎日を送ってきた文香だが、ある時ふと気がつくと軽小説部、通称『ラノベ部』に所属することになっていた……!
かといってたいそうな事件が起こることはなく、ライトノベルを読んだりちょっとだけ変わった友達と友情を育んだり、一風変わった先輩に絡まれたりと、楽しく日常を過ごしたり過ごさなかったりしていた。
そんな、どこにでもありそうな、でもどこにもなさそうな日々が繰り広げられる新感覚ライトノベルのはじまりはじまり。
(MF文庫Jオフィシャルサイトより引用)
【感想】
あー、好きだなぁ。
こういうやわらかーい雰囲気で、笑えるところもちゃんとある良質なライトノベル。
表紙の女の子があまりにも(悪い意味で)可愛すぎてちょっと買うのを迷ってたんですけど、
買ってよかったです、良いお買いもの。
6ページから8ページくらいのショート漫画を寄せ集めた感じ。
文香がラノベ部に入部してから、「ネコミミ」についておしゃべりしたり、
「ハーレム」についておしゃべりしたり、文香がはじめて自分でライトノベルを買いに行ったり、等々
小さなエピソードを寄せ集めて収録してあります。
なのでとても読みやすい。
1つのエピソードに割くページ数もそう多くないので、
ご飯を食べる前に1エピソード、寝る前に2エピソード、みたいな感じで
ちまちま読めて、集中力のない私には大変ありがたいご本でした。
ライトノベルを初めて読む人ももちろん楽しめるし読みやすい作品でしょうが、
私のように、1年ちょっとのラノベ歴な初心者は非常に興味深いというか
思わず「そうそう」とうなずいてしまう部分があったりして、
共感できる嬉しさというのでしょうか、そういうのがありました。
売上が伸びず打ち切りになるシリーズ、わかります。
地方のラノベ読者は目的の本を探すのに必死、わかります。
いいですね、こういう共感できるのって一緒に楽しんでるって感じがしてすごくいいですね!
ライトノベルの玄人さんは、仕込まれているネタがわかるんだろうなー。
私はわかる部分とわからない部分があったので、
このネタはどこから引っ張ってきてるんだー!と気になったり。
それも楽しいんですけどね。
「ハルヒ」と「マリみて」はタイトルと雰囲気だけ知ってます。
今やライトノベルの代名詞的な作品ですけど、逆に手を出しづらかったりするんだ。
脱線しました。
個人的に、本当に個人的に。
文香と竹田のカップリングが非常に、非っ常ーにぐっときました。
地味ですか…えぇ!私は地味なカップリングが大好きなんですよ!
文香がはじめてライトノベルを買いに行った時のエピソードなんて
もう床をごろごろ転がる思いでした!
なんとなくとはいえ、2時間近くも文香につきあって待っててあげるとか…くぅっ!
いいですね、今後もこういうノリでちまちまカップリング臭を漂わせてくれれば、
ワタクシの脳内は過大妄想でお花畑が出来上がって点描の嵐ですよ。
続刊に期待しています。
読みやすくってくすりと笑えて読後感もとってもいい良質な作品でした。
ぜひぜひシリーズ化してまたこの作品の雰囲気を味わいたいなぁと思います。
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サムライガード 警護寮から来た少女/舞阪洸2008.10.06 Monday
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お休みの日に半分くらい読みました。
で、あとは仕事に行く前にちょこっと読んで、帰ってきてからちょこっと読んで、読了。
私の読書ペースは毎回こんな感じです。
【あらすじ】
「これから二十四時間お側に張りついて、あなた様をお護りいたします」
明治維新がなく、刀もまた命脈を保った現代日本。徳川の家系である高校生・土岐川清海は、唐突に現れたサムライ少女に目を見開いた。
「そのように情欲に満ちた目で見られては困ってしまうのでございます。もしわたくしを愛人にしようとお考えであるならば」
「お考えじゃねえよ!いまおまえ、二十四時間張りつくとか言ってなかったか?」
「言いましたが、それが?」
……果たして清海は、再び平穏な学園生活を送ることができるのか!?
「ちなみに、拒否権は?」
「ございません」
(GA文庫WEBより引用)
【感想】
ギャルゲーです。(第一声がそれかよ)
すみません、本当にこういう印象が一番強いんだ。
「現代時代劇恋愛アドベンチャー」
…ありそうじゃないですか、こういうジャンル。
そして内容的にもギャルゲーの2イベント進んだ辺りで終わってますからね。
あらすじのとおりです。
当然主人公清海に刺客が送られてきてそれをヒロインズがなぎ倒していくという。
…逆ネオロマ系ノベルと言ったほうがよいでしょうか。
ワタクシは、主人公(男子)のいいようにヒロインが動いていくという展開が苦手中の苦手ですので、
この作品もあまり美味しくはいただけませんでした。
逆に正統派ネオロマ系も苦手分野です。
なんて好き嫌いの多い偏食児!
世界観、登場人物のキャラクター色、ストーリー展開、等々
中途半端な印象を受けました。
まぁ、シリーズ化前提でお話が書かれてますから序盤の序盤、ということで中途半端な印象なのかもしれませんが。
「現代で正々堂々チャンバラ」がテーマのようですが、読んでいてもなぜかいまいちピンとこないのです。
なぜだろう…自分でもわからないんですけど。
先にも書いたとおり、ギャルゲーの2イベント進んだ辺りで終わっている1冊なんです。
ですので、物語の起伏がそれほど大きくないというのもピンとこない原因の一つかもしれません。
登場人物のキャラクター色も中途半端、というかはっきりしないというか。
個性がないわけじゃないんだけど、魅力があるかどうかは別ってことです。
メインヒロインの愛香も個性はあるもののちょっと肌にあいませんでした。
だって笑うところなんだろうけどなぜか笑えないんだもの!
愛香よりは毬藻の方がまだ好きです。
それでもやっぱり肌にあわない部分はあるんですけど…。
あと、これをすっごく言いたかったんですけど。
作者の舞阪さん、男性キャラを書く際にいちいち目線がエロいのはやめてください。
女性読者を敵に回しますよ?
ギャルゲーが好きで時代劇もいいよねって方は楽しめるかもしれませんが、
読み手によっては微妙な印象しか抱かないかも。
私は後者です。
2巻が…出るんでしょうね。
お話も序盤の序盤で何一つ解決していませんしね。
出版されたとして、続きを買おうかどうかは悩むところです。
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七歳美郁と虚構の王/陸凡鳥2008.10.04 Saturday
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仕事が始まった途端に一気に落ちる読書ペース。
お休みの日をフル活用してたくさん読みたいところですがさてさて。
【あらすじ】
1999年末に起こった世界同時多発テロ《拡大人的破壊》。
破壊を実行した男の名は外木場外郎。
そして彼を告発した、“救済の女王”九重白雪。
事件から数年、九重探偵事務所の所長代理・今近衛久遠のもとに、白雪からの葉書が届く。
「世界で二番目に強い刺客を送ってみました――」
遣わされてきた男の狙いはひとりの少女・七歳美郁だった。
彼女を護るため、久遠は自らに与えられた力を解放する。
それは世界最強を謳われた男をこの世に召喚する《プログラム》だった!
第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作。
(ガガガ文庫公式サイトより引用)
【感想】
なかなか読み応えのある作品でした。
これは一気に読んじゃったほうがいい作品だな。
私のようにちまちま日を空けて読むとちょっと「ん?」とページを戻りもどりする破目になるかも。
というのもですね、1冊丸々使って世界観や設定の基盤を作ってるんです。
一般的な作品なら、基盤を序盤にしっかり固めた上で登場人物の心情や活躍を楽しむというのが普通だと思うんですが、
この作品はその基盤を理解するのに1冊読まないと理解できません。
というか、間を空けて読んだ私は読み終わってもまだ頭の整理ができていません。
先に引用したあらすじをご覧いただけたでしょうか。
編集部の苦労のあとが見え見えです。
あらすじなのにまったく把握できません。
つまるところ、あらすじをちゃんと把握できるように書いちゃうと、この作品を読んだも同然になってしまうわけです。
とはいえ、1冊丸々使って描かれる世界ですから、設定的にも厚みがあって読み応えがあります。
また、登場人物のキャラクター色もあじがあって非常に良いです。
所長代理の久遠と美郁の掛け合いがとても好きです。
所長代理のへたれっぷりと美郁の毒っぷりが癖になります。
でも所長代理に彼女がいるっていうのがちょっとアレだよね。
ここから先はネタバレになるので書きませんが、
その「彼女」もまた美郁と深く関係していて、なんと言うかそこまでして所長代理と美郁のカップリングをつらいものにするか…!と
少女漫画脳なワタクシ涙目。
でもとても切ないんですよ、そういう意味でも涙目。
色んな人の色んな思いが絡まりあったちょっと悲しい物語、というのが
この作品を表すにはいい言葉かもしれません。
や、でも「悲しい」ではないのかなぁ。
「切ない」の方が近いかな。
美郁が自分の未来について語る場面なんかはぐっときましたもの。
そんな美郁が強がって張り詰めている糸がいつか切れて泣き叫んでしまうのではないかととても不安になります。
そしてそれは、美郁だけじゃなくて所長代理にも言えることで。
願わくば、彼らの未来に光があることを願ってやみません。
こちらの作品は2008年10月4日現在、ガガガ文庫公式サイト経由で試し読みができるみたいです。
私もあらすじだけではいまいちわからなかったので試し読みをして買うのを決めました。
試し読みの部分だけでも作品の雰囲気は伝わると思います。
ので、試し読みはおすすめおすすめ。
せっかく良い厚みの世界が描かれているので、私としてはぜひ続刊希望!
彼らの未来を最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。
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